こんにちは。小林です。
今回はアスベストについて記事をみたのでその事についてお話していこうと思います。
かつて稼働していた巨大な石綿(アスベスト)工場が、年月を経た今もなお、「死の棘」と呼ばれる被害を広げ続けています。報道によると、工場周辺では、当時の飛散により健康被害を受けたとされる人々が次々と苦しみ続けています。被害者は当事者だけでなく、家族、地域住民にまで及んでおり、「終わりなき災害」として社会問題化しています。
1970~80年代に使用がピークだったアスベストですが、現在も全国の古い建物に多く残されています。問題は、「解体」や「改修」のタイミングで飛散リスクが最大化することです。つまり、適切な対応なしに解体工事を行えば、過去と同じように周囲の人々を危険に晒すことになりかねません。
私たち解体業者は、ただ建物を壊すのではなく、目に見えない危険にまで目を向ける責任があります。
特にアスベストが関係する工事は、
・事前調査(石綿含有の有無)
・飛散防止のための適切な養生
・専門業者による除去・処理
・作業員や近隣住民への配慮
これらを徹底しなければなりません。
今回の報道でも問われているのは、「当時は法規制が甘かった」「誰の責任か曖昧だった」という逃げ道です。
ですが、今の時代は違います。
アスベストに関する法令・ガイドラインは整備され、無知や手抜きは許されません。
私たちのような専門業者に求められるのは、知識と責任、そして誠実な対応です。
アスベスト災害は、「時間が経てば風化する」ものではありません。
適切な解体こそが、新たな被害を防ぐ最大の防波堤です。
私たちは、過去の教訓を無駄にせず、「見えない危険」から人々を守る仕事に誇りを持って、これからも取り組んでまいります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。